ROXA-S100(OP)は、ROXA-S100のバリエーションモデルとして開発したセミオープンタイプのモデルです。
通常版のROXA-S100は、634EARSの音作りの中心に位置する、バランスの良いサウンドを目指して開発しました。
それに対してROXA-S100(OP)は、より中低域に重心を置き、太く、厚みがあり、ウォームでパワフルな音を楽しめるようにチューニングしています。
こちらのブログでは、ROXA-S100(OP)の詳細や、通常版ROXA-S100との違い、セミオープン構造による音の変化について解説いたします。
ご注文や製品の基本情報については、以下の製品ページをご覧ください。
筐体素材について)
ROXA-S100(OP)の基本的な筐体構成は、通常版ROXA-S100と同じです。
フロント筐体:ステンレス(CNC)
ボディ筐体:高精度樹脂素材(3Dプリント)
リア筐体:木材 セミオープンタイプ(セレクト可)
フロント筐体には、通常版ROXA-S100と同じくステンレス筐体を採用しています。
ステンレスは、ダイナミック型ドライバーの振動をしっかりと支え、芯のある低音と安定した音の輪郭を作るうえで相性の良い素材です。
ボディ筐体には、高精度な3Dプリント樹脂素材を使用しています。
金属筐体ほど硬すぎず、適度な柔軟性を持つことで、音に自然な響きと聴きやすさを与えています。
ROXA-S100(OP)で大きく変わった部分は、リア筐体の木材バックプレートです。
通常版ROXA-S100ではクローズドタイプの木材バックプレートを使用していますが、ROXA-S100(OP)ではセミオープンタイプの木材バックプレートを採用しました。
ダイナミック型ドライバーは、振動板の前後で空気を動かしながら音を出しています。
そのため、ドライバー背面の空気の逃がし方や反発の強さは、音のキャラクターに大きく影響します。
ROXA-S100(OP)では、木材バックプレートをセミオープン構造にすることで、ドライバー背面の空気圧を適度に逃がし、通常版S100よりもゆったりとした鳴り方になるように調整しました。
ただし、単純に開放感を強く出すためのセミオープン構造ではありません。
低音の量感や音の厚みをしっかりと残しながら、中高域の刺激を抑え、ウォームで聴きやすい音に仕上げるための構造です。


音について)
ROXA-S100(OP)のサウンドは、通常版ROXA-S100をよりウォームでパワフルな方向へ発展させたものです。
通常版S100は、634EARSの中心に位置するようなバランスの良いサウンドを目指しており、力強さと繊細さのバランスを重視しています。
一方、ROXA-S100(OP)は、そこからさらに中低域へ重心を寄せ、音全体に太さと厚みを持たせています。
音の輪郭や細かな解像感を強く前に出すというよりも、音楽全体をゆったりと、心地よく楽しめるような方向性です。
中低域にはしっかりとした量感と密度があり、ボーカルや楽器の響きにも温かみを感じやすい音になっています。
また、中高域は刺激を抑えたマイルドなトーンに整えています。
そのため、迫力のあるサウンドでありながら聴き疲れしにくく、長時間でも自然に楽しめる音だと思います。
個人的には、旧上位モデルであるLOAK2-TX02を少し思わせるような、太く力強い音色も感じます。
ただし、ROXA-S100(OP)はあくまでもS100シリーズのバリエーションモデルであり、TXシリーズやROXA-T1000のような高い解像感や精密さを狙ったモデルではありません。
より太く、温かく、少しゆったりと音楽を楽しみたい方に向けたサウンドです。
通常版ROXA-S100との違い)
通常版ROXA-S100とROXA-S100(OP)は、基本的な設計や使用しているドライバーは近いものですが、音の方向性は少し異なります。
通常版ROXA-S100は、よりバランスが良く、明瞭さや繊細さも感じやすいサウンドです。
634EARSの音作りの中心に近いモデルとして、幅広いジャンルに対応しやすい音を目指しています。
それに対してROXA-S100(OP)は、より中低域に重心を置き、太く、厚みがあり、ウォームな音色に仕上げています。
通常版S100よりも音の迫力やリッチさを感じやすく、ゆったりと音楽を楽しみたいときに合うモデルです。
繊細でクリアな表現を求める方には通常版ROXA-S100を、より太く、温かく、迫力のあるサウンドを楽しみたい方にはROXA-S100(OP)をおすすめします。
もし634EARSのイヤホンが初めてだという方には、間違いなく通常版ROXA-S100をおすすめします。それほどにこの通常版ROXA-S100はバランスの良いイヤホンです。逆に、すでに通常版ROXA-S100やそのほかの634EARSのイヤホンをお持ちの方にはROXA-S100(OP)は面白い選択肢になることと思います。

バックプレートについて)
ROXA-S100(OP)のバックプレートには、通常版ROXA-S100と同じく木材を使用しています。
ただし、ROXA-S100(OP)ではセミオープンタイプのバックプレートとなるため、通常版とは構造が異なります。
木材の種類による音の違いはありますが、ROXA-S100シリーズではバックプレートのサイズが比較的小さいため、これまでのLOAKシリーズやMIROAKシリーズほど木材による音の変化は大きくありません。
そのため、木材の硬さや密度による音の違いを細かく考えて選ぶこともできますが、基本的には見た目の美しさや好みの雰囲気で選んでいただいても問題ないと思います。
特にROXA-S100(OP)は、通常版よりも音全体に厚みやウォームさを持たせたモデルなので、木材選びによる細かな音の違いを楽しみつつも、基本的にはどの木材でもROXA-S100(OP)らしい太く聴きやすいサウンドを楽しめるように調整しています。



ROXA-S100(OP)は、通常版ROXA-S100のバリエーションとして、よりウォームでパワフルな音を目指したモデルです。
通常版S100のバランスの良さとは少し違う、太く、厚みがあり、ゆったりと楽しめるサウンドをぜひお楽しみください。

