9iNE(Wood)
Blackening Stainless Steel + Wood(Lignum Vitae)
リグナムバイタという木材を使った9iNE。リグナムバイタは世界一重い木材で比重が約1.28です。
パロサントと似ていますが削るとリグナムバイタのほうがエッジ部分の硬さがあります。パロサントもリグナムバイタも油分がとても多いですが硬いぶんリグナムバイタのほうがすこしだけドライかなと感じました。
色は緑と茶色が混ざっていて太陽光にあてると深い緑色になります。削ったときはかなり茶色でしたがそこから太陽光にあて深緑色に変色したところで表面保護しています。
音は重心がすこし下がったような感じで低音の厚みがあり芯があるしっかりとした感じです。ローズウッドのように膨らんで余韻が長い低音というよりはギュっと詰まった濃い低音という感じです。これまで作った9iNEのなかでは最も低音の濃さがあります。
音のエッジは少し丸いですが思いのほか高域もしっかりでています。他のモデルでは油分の多い詰まったタイプの木材は高域がマイルドになりやすかったですが、思ったよりシャープさがあります。ここら辺はドライバーの音との相性だと思います。
9iNEの試作段階で複数の木材を試したときは木材による音の変化は他のモデルと変化度合は同じ程度かなと感じていましたが、実際に色んな木材のオーダー分を作って聴きこむと木材によって音が結構違いますね。特に他のモデルでイマイチ相性が良くなかったような木材が9iNEでは意外と良かったりして面白いです。
かなり音の傾向はわかってきたのでオーダーされる方で木材のチョイスが難しい場合はご相談いただければと思います。