9iNE(Wood)
Blackening Stainless Steel + Wood(Padoauk).
花梨を使った9iNEです。いろんな呼び名があるのでパドゥクとしていますが、アフリカンパドゥクのような鮮やかな朱色ではなくローズウッドに近いと思います。
この花梨材は50年以上前のアンティークの家具の一部で棚板となっていたものを加工しています。とても古い材で乾燥が進み色も深いです。
音はとても素晴らしいです。ローズウッドのようなウォームさを僅かに感じながらも中低域はそれほど膨らまずタイトで高域は明るくフレッシュで軽やかです。音の輪郭もハッキリしています。木材としては手違紫檀にかなり近いと感じる音色です。手違紫檀よりもうすこし密度感のある音でしょうか。
おそらく「花梨」としての木材がこの傾向の音色というより、このアンティーク家具から削り出した「材」としての個体の音だと思います。写真に写っている艶っぽい木材がこの花梨です。 木材は種類だけではなく1つ1つ状態が違い個性があると再認識させるすばらしい体験でした。