今年1年を振り返って(2022)

今年も残すところあとわずかとなりました。634EARSでは年内が納期のイヤホンに関してはすべて発送し終わって仕事納めとすることができました。ありがとうございました。

年末年始はオーダーや問い合わせも通常通り可能です。

《今年を振り返って》

本年を振り返ると色んな国際情勢の影響をうけてかなりトラブルが続きました。特に価格面で為替や品不足から原価はおおよそ1.5-2倍程度になりかなりの影響がありましたし、現在もオーディオ部品の多くを作っている中国の影響などもあり最低限必要なものが手に入らないような状態が続いたりしています。

ただ、その状況の中でも台湾に新しく代理店をもち展開することもできたりと発展もあったと思います。現在は正式に代理店として香港と台湾があり、それ以外の国からは直販にて展開しています。

《634EARSとしての事業展開の考え》

こういった事業としての話しをあまりしないので、今回少しさせていただきますと、634EARSのような有線の高級なイヤホンで聴くポータブルオーディオはTWSなどが広がってきたこともあり、多くの人にとってより必要なものではなくこれまでより更にマニアックなジャンルになってきたのではないかと思っています。

なので「本当に必要とする人」にだけ求められ手に渡ればよいと思っていて、それは裏を返せばそうではない人の手に渡らないようにすることも必要なことだと考えています。

わざわざ有線の高級なイヤホン、さらにその市場の中でもニッチな634EARSの製品などは本当に必要のない人からすると装着も煩わしく木材や素材を選ぶのも難しいなどいろいろ不満足な要素を感じるだけだと思うからです。一般の人には「これなら半分以下の値段でそこそこの音がきけるTWSで十分だ」となるのが普通だと思いますから。

しかし、私を含めてこういったものを本当に求める人にとってはとても有意義で喜びや満足を感じるものでもあります。なのでそういった方にだけ手に渡ればよいと考えているわけです。

試聴やオーダーや国内での展開など色々と少しずつハードルを設けているのはそのためです。もっと露出や試聴イベントを増やして積極的にポータブルオーディオが盛んなSNSで喜ばれる企画ややり方をすれば今よりもっと数は売れるかもしれませんが、そうしなければ繋がれない関係は一時的には喜ばれても、最終的には私にとってもお客様にとっても満足いくものにならないのではないかと考えているからです。

けれど、そういったやり方で事業として継続できるのか?と言われればとても難しいと思います。特にここ最近のコロナや戦争の影響からくる日本全般の経済的な状況は634EARSのような小さな事業にも目に見えて影響がありますから、こんな拘ったやり方ではとても難しいと考えています。

《海外展開》

そこで海外への展開をはじめました。そもそも日本国内で有線の高級イヤホンでさらに大手メーカーでもない超ニッチな634EARSを求める人は少ないことは明らかです。しかし日本以外でも有線の高級イヤホンで634EARSのようなマニアックなイヤホンを欲している人はわずかですが存在します。

日本の人口は1億ちょっとですが、そのなかに634EARSを求めている人が50人しかいなくて月に2個くらいしかイヤホンが売れなかったとしても、それを世界という単位に広げるだけでそもそもの分母となる人口はその数は何十倍にもなり、そこからオーダーする人も何十倍にもなります。

日本だけをターゲットにして成り立たない事業でも、世界中をターゲットにするだけで事業として継続してイヤホンを作り続ける程度には成り立つのです。この単純でシンプルな考えで海外への販売も開始しましたが実際に現在のオーダーの大半は日本以外からのものになっています。

《日本のユーザーにとってもメリットは大きい》

ただし、ここで勘違いしないでいただきたいのは、日本の市場をないがしろにして海外ばかりに目を向けるわけではなく、その結果として事業として継続でき、より作りたいイヤホンを作ることができ、それが最終的に国内の634EARSを求めるユーザーさんにも還元できるという点です。

これが634EARSとしての私の考えです。

《今後は》

今後は今よりもさらに有線の高級イヤホンを求めるような市場はもっともっとマニアックな市場になっていくと思いますが、それでも続けられる限りは自分の考えやこだわりを持ちつつやっていこうと思います。

ちなみにTWSイヤホンはバッテリーやBluetooth関係の認証にかかる費用などがとても高く(数百万とします)、634EARSのような小さな事業にはとてもそれを回収できるようなものではないことと、バッテリー寿命のある製品である限りどうしても1,2年で買い替えとなるような製品として価格をあまり上げられない(要はギリギリ2年くらい限定として買いたいと思える価格以上のものがつけられない)ので利益がないこと、今現在でている高級に入るTWS以上に音質や使い勝手などの付加価値をつけて価格を上げても先ほどの理由で売れてないと考えられるので今は自社のみでこういった製品を開発することは厳しいと思っています。 いくつかそういった海外の会社からのアプローチはあるので全くないとは言えませんが。

来年はまだ中国の状況が読めずこの先どうなるかわからないので新モデルや開発が実際にどうなるかは確実なことは言えない状態です。仕入れ先が日本であっても結局のところオーディオ部品はその1つ1つだけではなく細部の小さな部品などは中国で作られているものがほとんどです。なのでその影響はとても大きいと思われます。

ただ、LOAKの上位機種はすでに開発に着手しています。もちろんLOAKユーザーにはアップグレード価格も用意しようと思っているので気になる方は楽しみにしていただければと思います。

そんなわけで長くなりましたが、今年もありがとうございました。みなさん良いお年をお迎えください。そして来年もよろしくお願いいたします。

634EARS ムサシ

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