LOAK2-TX02

LOAK2-TX02はLOAK-PROTOTYPE02がリニューアルされたモデルです。こちらのブログではLOAK2-TX02の詳細や他モデルとの音の比較、リア筐体の木材について解説したいと思います。ご注文や基本情報は以下の製品ページをご覧ください。

筐体)

フロント筐体:チタニウム
ボディ筐体:チタニウム(3Dプリント)
リア筐体:木材各種(開放部分ステンレスメッシュはブラック)

LOAK2-TXがLOAK-PROROTYPEから変更となったのはボディ筐体です。同じ3Dプリントですが制作元を日本国内に切り替えてより高性能で完成度の高いものとなりました。PROTOTYPEにあった筐体の歪みや積層のムラが改善されています。

フロント筐体は旧LOAKとほぼ同じ形状ですが、内部構造がすこし違って、ドライバ―を固定する場所に薄いステンレスを組み込んでいます。チタニウムやアルミは振動減衰が低くドライバ―から「出た音」をノズルの先端へ伝えるのにとても良い素材ですが、ダイナミック型ドライバ―の振動を抑えることが苦手です。そこでドライバ―の接地面にステンレスを組み込むことでダイナミック型ドライバーの振動をしっかり抑え、力強い低音とブレのない音を出すことを実現しています。

リア筐体開放部分については、これまでのOPENタイプよりも開放部分の内径をすこしだけ大きくしています。これはリア筐体内部の空気の反発を少し抑えて振動板の動きをソフトにし、CLOSEDタイプとの違いを明確に出すためです。また、このLOAK2-TX02は同じフラッグシップモデルLOAK2-TX03と外観を区別するため開放部のメッシュが黒色となっております。

音について)

旧LOAK-PROTOTYPE02とほぼ同じ音で、太く力強い迫力傾向でウォームな音色です。タイトでカッチリした現代的な音とは逆の方向の音だと思います。また、リッチな中低域はライブのような空気感があり、響きや色艶がとても多いです。

3Dプリントの出力先が変わり僅かに硬さに違いがあります。旧PROTOTYPEのほうがエッジが強く音の粒立ちがハッキリしている印象があり、TXのほうが音の繋がりがよく滑らかな印象です。これは聴き比べてやっとわかるかな?という程度の差です。

LOAK2-Ti(OP)との比較)

LOAK2-Ti(OP)も同じ旧LOAK-PROTOTYPEのリニューアルモデルですが、ボディ筐体が3DかCNC切削かで音が違います。音の輪郭や解像感、レスポンスの速さ、響きの多さ、華やかさ、艶感はLOAK-TX02のほうがワンランク上だと感じます。特に低音はTX02のほうが張りがあり弾力があります。しっかり低音が膨らむのに輪郭がはっきりしており、響きも多いです。

この2つのモデルの音は実際には周波数測定でもあまり大きな違いはありません。ですが、音の響きの美豊かさ、艶感やライブ感などは音楽をよりリアルに感じさせる部分で、TX02は明らかにTi(OP)より上位であると思います。

LOAK2-TX01との比較)

同じフラッグシップモデルのLOAK2-TX01と比較すると、TX02のほうが音が太く力強いです。特に中低域-中域ではそれが顕著でTX02は音に厚みがあり雰囲気のある空間を演出しますが、TX01は中低域-中域がスッキリしており見通しがよいです。音の温度感にも違いがありTX01よりもTX02のほうがウォームでソフト。

スッキリとした音やハッキリとした輪郭、解像やキレや高域を重視するならTX01、ライブのような臨場感や響きの豊かさや中低域を重視するならTX02という感じでしょうか。この2つのモデルは私も使い分けており、優劣のある関係性ではなく好みや聴く音楽とのマッチングでTX01かTX02のどちらを使うかを選んでいます。

【リア筐体の木材について】

このモデルは開放型のOPENタイプなのでCLOSEDイプよりもリア筐体の木材や金属の種類による音の違いは小さいです。どの木材を選んでもLOAK2-TX02の音には違いはなく、選んだ素材によって他のモデルになるほどの大きな変化はありません。しかし、聴き比べるとわずかな違いが判る程度には音に差があります。

カッチリとした音や輪郭をハッキリ出したい場合は、硬く密度の高い木材がオススメです。黒檀かそれ以上に硬いものがそれにあたります。
もうすこしだけマイルドな音にしたければ、あまり硬すぎない木材がオススメです。ローズウッドよりも柔らかい木材が良いでしょう。
軽やかさや優しい音も求めるならば、密度はそれほど高すぎない木材が良いです。

私はデモ機としてホンジュラスマホガニーを選択しました。マホガニーは634EARSで取り扱う木材の中では比較的柔らかく密度も低いほうです。この硬さと密度により音の輪郭はすこし丸みを帯びて柔らかくマイルドで優しい音色です。TX02の滑らかさやまとまりの良さをさらに引き出しています。そのぶん音の輪郭は明瞭ではありませんが、もともとこのモデルは明瞭さやクリアさを特徴としていないので、TX02の方向性と合わせた木材を選びました。 もう少しはっきりとした音が良い場合は硬い木材を選ぶとよいでしょう。

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